ダイトール(Dytor) トラセミド 40mg 100錠
【製品概要:ダイトールとは?】
ダイトール(Dytor)トラセミド40mgは、有効成分トラセミド(Torsemide)を含有するループ利尿薬です。この成分は、日本で「ルプラック」の商品名で知られる医薬品と同じ成分であり、ルプラックのジェネリック医薬品として認識されています。製造元はCipla Ltd.で、インドで製造されています。
【作用機序】
ダイトールの有効成分トラセミドは、腎臓のヘンレループと呼ばれる部分に作用します。ここで、ナトリウムや塩素の再吸収を強力に阻害することにより、尿の量を増加させ、体内の余分な水分と塩分(ナトリウム)を体外へ排出するのを促進します。
【主な働きと期待される効果(医療用途)】
ダイトールは、その強力な利尿作用により、主に以下のような疾患に伴うむくみ(浮腫)の改善、および高血圧の治療に用いられます。
心不全: 心臓のポンプ機能低下に伴うむくみを軽減します。
腎不全: 腎臓の機能低下により生じるむくみを改善します。
肝硬変: 肝臓の機能低下によって起こるむくみに効果を発揮します。
ネフローゼ症候群: 腎臓病により尿にタンパク質が大量に漏れ出すことで起こるむくみに対応します。
高血圧: 体内の水分量を適切にすることで、血圧を下げる効果も期待できます。
【用法・用量】
通常、成人にはトラセミドとして、1日1回40mg(ダイトール40mg錠の場合1錠)を経口投与します。
服用量や回数は、年齢、症状により適宜増減されます。
服用タイミング: 夜間の休息への影響(排尿)を避けるため、通常は午前中に服用することが推奨されます。
食事とは関係なく服用できますが、毎日同じ時間に服用することが大切です。
必ず専門家(医師など)の指示に基づいた、適切な用法・用量を使用するようにしてください。
【副作用について】
ダイトールは強力な利尿作用を持つため、副作用のリスクも伴います。
脱水症状: めまい、立ちくらみ、口の渇きなどが現れることがあります。
電解質異常: 体内の塩分やカリウムなどのバランスが崩れることがあります(低カリウム血症、低ナトリウム血症など)。
聴力障害: まれに、めまいや耳鳴りといった聴力に関する異常が報告されています。
肝機能障害: 全身倦怠感、食欲不振、黄疸などが現れることがあります。
その他、全身倦怠感、胃腸の不調などが報告されています。 異常を感じた際は、ただちに使用を中止し、速やかに専門家(医師など)の診察をお受けください。
【ご使用上の重要な注意点・禁忌事項】
ダイトール(トラセミド)は医師の処方が必要な医療用医薬品です。
電解質異常や脱水に注意が必要です。利尿効果は非常に強力なため、服用開始時は少量から始め、徐々に増量していくことが推奨されます。
定期的に血液検査を行い、電解質や腎機能などをチェックする必要があります。
服用できない方(禁忌):
無尿の方
肝性昏睡の方
体液中のナトリウム、カリウムが明らかに減少している方
本剤の成分またはスルフォンアミド誘導体に対し過敏症の既往歴のある方
服用に注意が必要な方:
妊娠中または妊娠している可能性のある方は、服用前に必ず専門家にご相談ください。
授乳中の方は、服用を避けてください。
高齢者の方は、副作用が現れやすいため、特に注意が必要です。
他の薬を服用している方は、相互作用が起こる可能性があるため、必ず専門家にご相談ください。
服用中にめまいや立ちくらみを感じた場合は、運転や機械の操作を控えてください。
【その他】
ダイトールには、40mg錠の他に、20mg錠、10mg錠、5mg錠など、様々な容量の錠剤が販売されています。
【製造元】 Cipla Ltd.
【発送元】 インド
【成分】 Torsemide(トラセミド)
【商品別名(日本名)】 ルプラック(田辺三菱製薬)